タコクラゲの餌やりは大変なのだ!
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ブログ高知で採ってきたタコクラゲちゃん達。
タコクラゲは一時も止まることなくパクパクと傘を激しく動かして呼吸しているためか
一日でも餌をやらないと どんどん小さくなってしまう。
傘にちょっとでも傷がついて痛むと、これまたどんどん弱って、
足が溶け、傘も溶け、
最後にはほんのカケラだけになってもパクパクして、
最後の最後には溶けきってしまう・・・
これが10年以上前の飼育で経験したこと。
とにかく慎重で、繊細で、こまめな飼育が必要なのだ。
水槽は昔とった杵柄、手作りながら巧く立ちあがった。
だけども餌やりがとにかくめんどう。
何が面倒かといって、まず別の水槽にタコちゃん達を一体ずつそうっと掬って移し替える。
そこに、別水槽でふ化させたブラインシュリンプを大量に流す。
タコちゃん達は足にそのブラインシュリンプをからませつつお食事。
人間はその間に元の水槽のお掃除。
だいたい20~30分たったところでまた一体一体をそうっと掬い、
できるだけブラインシュリンプが混ざらないようにして元の水槽に戻す。
食事時間があまり長くなると酸素不足になるが、
充分食べないとクラゲはすぐに小さくなるので、そのあたりは傘の中にブラインシュリンプが取り込まれ、オレンジになっていることを見さだめる。
食事の後は心なしか食事前より元気に泳いでいる気がする。
海と違って、ここでは私たちが餌を与えないと何も食べられないのだと思うと
食事を減らして胃をいたわっている今の私としてはえらく同情してしまい、
面倒くさくてもとにかく毎日この作業を繰り返す。
ユーモラスな独特の泳ぎと、
一体一体違う個性、
その透明でゆったりとした姿を見ていると
アッという間に時間がたつほど魅力的なタコクラゲではある。
主人は、「毎年お盆のころに高知のあの湾に行ってタコクラゲを採ってきたいなあ・・・」
「それだけのためにそこに行く価値があるなぁ・・・」
などと言っている。
旅行業界では、パラオの海でタコクラゲと泳ごう・・・というツアーがあるくらいだものね。
パラオより高知の方が近いよね。
たしかにあの感動はすごかったよね。
でもこの毎日の餌やり、やっていけるかなぁ・・・・。