口腔癌について

口のなかにできる癌を「口腔癌」と言います。

舌の下にできたり、歯ぐきにできたり、上顎にできたり、いろいろなのですが、
実際には30年近く毎日診療していても、そんなに出会うことはありません。

が、「癌ではないかと心配で・・・。」
と来院される方は意外と多くいらっしゃいます。
(その90%の方が、癌ではないのですが)

口腔癌かどうかは、見ただけで ある程度は判ります。

どんな? と言われても表現しにくいのですが、
毎日30年間も口の中を見続けている者にとっては
それが「ちょっと変だ。怪しい。」と警告を発する・・というか・・・。

「これは・・・」と思うと、主人も私もお互いを呼び合って2人の目で確認します。
2人ともが 「ちょっと怪しいね」 と感じたら、
総合病院の口腔外科専門医で精査してもらうように依頼します。

私達がおかしいと思わなくても、
患者さんがものすごく心配しておられる時は、
患者さんに安心してもらうために、口腔外科に行ってもらうときもあります。

口腔外科ではそういう症例ばかりを何十年も診ている専門医が診てくれます。
専門医が診て怪しいと思ったら、組織を一部取って検査してくれます。

・口内炎だと思っていたけれど、一カ月経っても治らなくて、
むしろ痛みがどんどん増してくる。

・舌や歯肉や上顎に 白い色がついて、それが日に日に広がってくる。

・傷つけたはずがないのに、傷が化膿した感じになってくる。(痛みはないこともある)

・舌の下が膨らんでくる。

など、??と思われたら、まずは相談して頂ければと思います。

前述しましたが、そのほとんどは癌ではないことが多いので、
おひとりで悶々とするより、
はっきりさせて安心することも大切です。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)