安芸幼稚園 歯科検診に行ってきました

今日は、安芸幼稚園の歯科検診に行ってきた。

安芸幼稚園はマンモス幼稚園で、年長、年中、年小、ひよこ組、すべてで15クラスもあり、
毎年 歯科医師3名で手分けして検診する。

私が今日担当したのは、年中さん3クラスと 年長さん2クラス。

1時間で約130人の検診。

検診でいつも感じることは、
園児は立ったまま、こっちは座ったままで、
本来は何に使うのか判らないような変なライトの光だけで、
流れ作業のように検診して、
正確な結果を出すのは不可能・・・というジレンマ。

今は、レーザーを使って目に見えない虫歯まで正確に探し出せる時代。
これはダイアグノデントという小さな器械だが、
日常 診療室でこのレーザーを使って検診していると、
「目」だけで判断する幼稚園や学校での検診って なんていい加減なのだろう、と思う。

そのうえ、数年前から学校検診では「探針」という細い器具は使用禁止になり、
昔ならそれで疑わしい歯を触ってみれたものが、今はできなくなっている。
まさに「見るだけ」で判断するしかないのである。

お母さんたちは、学校の検診を金科玉条のごとく思っておられ、
「検診で虫歯があるって言われたんです」とか
「検診ではないって言われたのに」とかおしゃるが、
そもそも検診ではそんなに正確なことは判らないのだから・・・。

で、いつも検診の時は悩む。
怪しそうな歯があっても、ちゃんと診察台で明るいライトを使って検査すれば、
虫歯ではないかもしれない。
当院で使っているレーザーを使って診断したら、きちんと白黒はっきりするのに~

ああ、どうしよう、この怪しい歯を今ここで「Cです」と言おうか、言わない方がいいか・・・
頭の中ですごく真剣に悩みに悩む。。。
横にはペンをもって用紙に検査結果を書き込む係の先生が
今か今かとこちらを見て私の口が開くのを待っている。
ああ、プレッシャー~~~

だからお母さん方は、検診の結果だけで安心しないで欲しい。
ちゃんと定期的に歯科医院に検診に行って欲しい。

なにしろ乳歯は永久歯と違って、たった5か月で神経まですすんだ虫歯になってしまうのだから。

決していい加減に行ってはいませんが、
検診は単なる目安、と認識していただき
是非、歯科医院で文明の利器のもと、
正確な検査を受けていただきたいと思います。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)