差し歯の色を考える・・・塚本高史さんの例
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読んで得する歯のはなし先日来、写真や映像で歯を見れば、
それが天然の歯か人工の歯かすぐに判る・・と書いてきていますが、
ヘルシアの宣伝の塚本高史さんの写真を見て、
おお! と思いました。
塚本高史さんは(私の好みではないのですが)笑顔がきれいな人です。
ヘルシアの宣伝では右顔がアップになっています。
笑顔からこぼれるその歯は白くてとても美しい!
もっともそれは人工の歯だとすぐわかります。
(左側真ん中の歯から右側の糸切り歯までの4本がセラミックの差し歯です)
でも、左側の笑顔で見ると、自分の歯と人工の歯の色と質感の差が大きくて
これでいいわけ?
という感じ。
一般の人にはわからないのかもしれませんが・・・。
多分 治療する時に
すべての前歯を差し歯にするのは (削ってしまうのは) もったいない。
でも差し歯の色を自分の歯の色に揃えてしまうと 美しく見えない。
前歯の4本が白ければ、ぱっと見たときには一般の人には「白い歯」というイメージに見える。
・・ということから、この結果になったと思われます。
その通りなのです。
芸能人は、すべての前歯を惜しげもなく削ってズラリとセラミックにしている人も多いけれど、
前歯4本くらいだけを白いセラミックにしている人も結構いて、
それでもなんとなくきれいに見えるのです。
そういう観点から、セラミックの差し歯を並んだ位置に複数本いれる患者さんには
あくまで その方の状況によってですが、
「セラミックの色は、ご自分の歯の色よりもすこしだけ白い色を選ばれた方がいいかもしれませんよ」
とお話する時もあります。