摂食・嚥下障害の勉強会
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読んで得する歯のはなし今日は歯科医師会主催の「摂食・嚥下障害」の勉強会に行ってきました。
平たく言うと、
高齢者や、脳梗塞などの後遺症で
食べ物を口からとれなくなったり、ゴックンと飲み込むのが難しくなった患者さんに対して、
どのように対処するか。
食べ物をうまく飲み込めず、のどに残った食物が肺に入って起こる「誤嚥性肺炎」の詳しいメカニズム。
それを防ぐために行われる「胃ろう」の処置を受けている患者さんでも
数パーセントの方は胃ろうではなく口から食べるようにできる簡単な検査の実際。
などなどを学ぶ研修です。
若い時、健康な時は、口に食物が入ると意識しなくてもゴックンと飲み込む生体反射が起こるのですが、
高齢になるとそれがうまくいかず、むせたりすることが多くなります。
体力が落ちているときにそれがおこると肺炎になって、
死亡の直接の原因になったりします。
症状が軽い時は適切な訓練によって回復することも可能です。
今回の勉強会に限らず、そのノウハウはかなり確立されてきていますし、
内視鏡を鼻から入れて本当にその人がうまく嚥下できるのかできないのか、
その能力が残っているのかどうかをきっちりと判断できるようになっています。
(この映像が結構すごい・・)
もちろん、その訓練は本人と介護者の本気と根気がいるのですが・・・・。
余談ですが、今日の勉強会には当院の院長も出席していました。
昔から勉強会が大好きで、歯科医師会主催の勉強会には99,9%出席の父なのです。
その志にはいつも脱帽しています。
一日ちゃんと背すじをのばしてスライドを追いかけ、講義を聴ける事自体すばらしい。
そして、もうひと方、やはりいつも前のほうに座っておられる年配の女性の先生。
この先生も、どう見ても父と同じくらいの高齢者。
いやはや、たいしたものですね。
この二人にはまだまだ嚥下・摂食障害は無縁のようです。