最高の妻でした・・・とは
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ブログ喪中はがきが届く季節になりました。
先日届いた喪中はがきの文面が印象的でした。
73歳の奥様を亡くした母校の教授からでした。
曰く 「50年間争いごともなく、本当に楽しい日々であり、最高の妻でした。」
学生の頃、この教授は体格が縦にも横にも大きく、声も大きく、学生に非常に厳しくて、
「怖い!」という印象しかない方でした。
(今ではあの厳しさは当たり前だと思えますが、当時はただただ怖かった。)
その方が、こう書いておられるのを読んで、
非常に感銘を受けました。
学生の頃に 奥様を一度だけ拝見し、お声もきいたことがあります。
文化祭のとき 美術部の模擬店で七宝焼きを売っていたのですが、
それを買って下さったのです。
楚々としてにこやかで上品な方で、今でいうなら紀子様タイプの奥様を見て、
大変失礼ながら世間知らずな学生たちは
「あの教授にこの奥様?」とささやいたものです。
あの奥様なら、夫にこう言わせる日々を
丁寧に紡いでこられたであろうことが想像できます。
はたして世の中の何パーセントの妻(夫)たちが
亡くなった時に夫(妻)にこう言ってもらえるでしょう?
すばらしい人生を送られた奥様のご冥福を心からお祈りしたのでした。