桐谷健太の舌癖について。auのCMから
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読んで得する歯のはなし今流れている携帯のauのCM,大好きです。
桃太郎が松田翔太くん。浦島太郎が桐谷健太くん。金太郎が濱田岳くん。
ストーリーの発想も良いし、セリフもいい。
配役もピッタリ!
ユーチューブで通しで見て楽しんでいます。
でも今日このブログで書きたいのは、浦島太郎役の桐谷君の舌について。
彼のしゃべり、歯科医師が聞くとワンフレーズで 「舌癖がある」 と判ります。
判るというより、はっきり言って「気になる」、
いや 「気になって仕方ない」。
たぶん彼の舌は下顎の歯列のにべったり乗っかっているようなタイプ。
ナ行とタ行の発音に特徴があります。
タと発音するとき、舌が出てしまう・・CMでも気を付けて見ていると判ります。
舌癖がある人独特のしゃべりかたなのです。
あれはあれで、桐谷君にとっては俳優としての一つの魅力になっていると思うし、
あの明るい笑顔とちょっと切端咬合気味の横顔は私好みなのですが、
歯科的には、本当は子供の時に治しておくべき癖なのです。
舌癖を治すには、ちゃんとしたメソッドがあります。
ピアノのバイエルの練習のように、段階を追って練習(訓練)していくのです。
難しい訓練ではありませんが、ピアノの練習同様に、
毎日欠かさず、継続して行わないといけない・・・というところが難しい。
実際には、子供一人でやらせてもたいていうまくいかないので
親が一緒に取り組んであげないと成功しにくいです。
そして、舌は筋肉の固まりなので、1週間やったから癖が治る・・ということもなく、
いわゆる腹筋を鍛えるのと同じで、数か月、継続してやることで効果が出ます。
(実際にこのメソッドを実行して頂く時は、ピアノの練習と腹筋を例に挙げてお話しすしますが、
そうするとよくわかっていただけるようです。)
矯正歯科を専門にやっている先生なら、このメソッドをきちんと指導できるはずです。
中村歯科の矯正専門医と私の経験上では、中学生になってからでは舌癖は治しにくい。
かといって、あまり低年齢でも難しい。
できれば、小学校の低学年から中学年までで取り組みたいところです。