歯並びが悪いと俳優になるには不利

先日、八重歯ガールなるものへの反対論を書いたのですが、
調度その私の思いを確信させてくれるような患者さんが来院されました。

その患者さんは、20代の男性。
小さい頃から当院にきていて、今はアメリカで俳優をめざしてがんばっている
非常に明朗、さわやかで、感じの良い若者です。

年に一回帰国して歯のチェックをして行かれるのですが、
幸い歯は丈夫で、あまり虫歯はありません。

その彼が今年は「歯並びがガチャガチャしていて、俳優になるのに不利だからなんとかしたい」
と来院されるなりおっしゃいました。

そうそう、そうなんですよね。
歯並びの良さは欧米では大きなポイントなんです。

ちなみに彼の弟さんは中学生のときに当院で矯正されましたが、
彼自身は弟さんほど歯並びが悪くなく、
日本人としては許せる範疇というか・・・まあ、本人もその時は気になっておられなかったのでしょう。

でも今アメリカで俳優を目指してみて、これではいけないと思ったとのこと。

しかし今の生活の中で矯正をするという選択は無理。
帰国も数日間だけなので、セラミックのさし歯やラミネートベニアにするのも無理。

ではどうするか?

こういうときは、患者さんが「歯を削る」ことに抵抗がなければ、
歯の先やでっぱりの部分をうまく削ってあげることで、
全体としてのガチャガチャ感を少しなくすことができます。

実はこれ、私の得意とするところです。

けっこう神経を使うし、時間もかかるのですが、
やってあげると笑顔の印象が良くなり、患者さんはすごく喜ばれます。

ただし、八重歯がある、大きくねじれている、など
すごく歯並びの悪い人では無理なのです。
八重歯があると、そんなことくらいではガチャガチャ感は治らないのですよ!

今回の彼も、削る前より削った後の方がましになった・・というだけのこと。
来年の帰国時には少し日にちに余裕をもって帰国して、セラミックにしようということになっています。

できれば日本にいるうちに矯正しとけば良かったね。
セラミックにする金額で矯正治療できて、削ったりしなくてすんだのにね。
・・・と思った次第。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)