泣く子の治療は 押さえつける?押さえつけない?
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読んで得する歯のはなし先日送られてきた小児歯科学会の中国四国ニュースで、
診療を嫌がっている子供の治療にあたって、
「嫌がらずに待つ歯科医」と「押さえつけてでも治療する歯科医」はどちらがいいか?
ということについての一文が載っていました。
曰く
「近所の歯科では押さえつけてでも治してくれた」
という親ごさんがおられる一方で、
「押さえつけてやってもらう治療は見るに耐えない」
という親後さんもいらっしゃる。
さてどういうスタンスが正しいという答えがない以上どうするか・・・
というような主旨。
当院ではどうしているかというと、
前歯の治療は押さえつけることはせず、進行止めで治療時期をずらします。
だいたい4歳をすぎると 治療ができるようになってきますので。
奥場の場合は、ひどくなると眠れないくらい痛みがでるのと、
永久歯の生え換わりや、歯並びに悪影響が出る という理由から、
親後さんに説明し、同意が得られたら、
レストレーナーという小児専用のものでおさえて治療することもあります。
そこまでせずとも、正義の味方!?笑気ガス というものもありますから、
お鼻で静かに息ができる子であれば、
ちょっとしたコツはありますが、
だいたいおりこうさんで治療ができるので、
押さえたりする必要はありません。
やはり一番大事なのは 親ごさんがどこまでの治療を望んでおられるか?
そしてその子にとって どういう治療が長い目でみて一番良いか?
その子の性格は以外とさらっとしているか?
それとも 一度嫌だといいだしたらトコトン嫌をつらぬくお子さんなのか?
・・・なんてことも考慮(お母さんに聞くとだいたい回答してくださる)したほうがいいかな?と思っています。
お母さんのコダワリ・・というのもあって、
どんなに虫歯でも絶対に進行止めを塗って黒い色になるのは嫌です!
・・・と言う方も一年に2人くらいはおられるわけで・・・・・。
まあ、こんな相談をしなくてすむように、
乳歯こそ、定期健診をきちんと受けていただき、
早期に楽ちんな治療だけですむようにしていただきたいものです。
ちなみに、乳歯の虫歯の進行は非常に早く、
虫歯になりだしてからたった5か月で神経に達するほどの大ムシ歯になりますのでご注意ください。