矯正治療の歯の痛みにはカロナールです

矯正治療では、ワイヤーを交換してから2~3日、歯がぐぐっと動くときに痛みを感じます。

矯正のワイヤーで歯に一定方向に力をかけると、
その部分の骨(歯槽骨)が溶かされるのですが、
その時に痛みを感じるのです。

骨はずっと溶け続けるわけではなく、毎月の治療直後の2~3日だけでその変化が起きています。

次の治療日までのその後の一カ月間は
動いた方向の反対側の骨に、新しい骨が出来始め、
溶けたほうの骨も安定していく、いわゆるお休み期間です。

がんがん動かし過ぎると、骨が溶けずに、歯の根っこが溶けてしまうので
そのあたりのことモロモロを専門的に考えて力をかけていますし、
このお休み期間も大切なのです。

さて、矯正にはカロナール・・・ですが、

普通の痛みどめは、痛みをとめるとともにこの「歯を動かすメカニズム」を阻害する(じゃまをする)のですが、
カロナールではそのようなことが起きませんので、
矯正の時はカロナール!!・・・・なのです。

ただし、カロナールは一度に飲む量が少ないと効き目が悪いので、
必ず指示された容量を飲むことが大切です。

カロナールの服用量は、1年くらい前に大幅に改定されていますので、
昔の感覚で飲むのはダメです。

中村歯科では中学生以上であれば(例外もありますが)
一度に500mg~900mgを飲んでもらいます。

カロナールは、一錠が100mgのもの、300mgもの、といろいろですし、
その人の症例によって、飲む量を考えて指示していますから、
とにかく指示された通りに飲んでもらうことがとても大切です。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)