進行止め(サホライド)が塗ってある歯は検診でCとされます

今年最後のコラムになりました。

12月は来年小学校に行く「新一年生」さんが
就学時健診の結果をもってたくさん来院されました。

この年齢の子の特徴は、
幼児期に、歯を削るほどではないけれど、放置するわけにもいかないような小さな虫歯に、
サホライドという、塗ると歯が黒くなる薬を塗っていることが多いことです。
いわゆる,通称「進行止め」・・という薬です。

中村歯科では、レーザーの虫歯検査器で一定以下の数値の歯で、
なおかつ噛み合わせの面であれば、
できるだけ歯を削らない方針から、この進行どめを塗ります。
(歯と歯が隣り合っている部分の虫歯には、この進行止めはあまり効果がでません。)

この薬は、きちんと数回塗れば、結構効きます。
(効きめが出ているかどうかは、3~4か月おきのリコールごとにレーザーチェックしていれば判ります)

でも、学校検診では、進行止めを塗って着色した歯は「C]とみなす事に決まっています。
これは厚生省が決めているので、全国どこでも同じです。

「虫歯があるという検査結果でした」
と通知表をもってこられても、
「何もしなくてもまだ大丈夫ですよ」
と申し上げる事があるのはこういうことです。

この進行止め(サホライド)は、むか~~しからある古典的な薬品ではありますが、
乳歯はいずれ抜けますから着色があっても良しとできる親御さんであれば、
塗るだけなので子供の負担も少ないし、費用もかからず、歯を削らなくてもよいことから、
まだまだ結構いける薬品だと思います。

今年も色々な方にお世話になり、無事診療を終える事が出来ました。
中村歯科にかかわってくださった全ての方、どうもありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)