電動歯ブラシでどこまで汚れが落とせるか?

電動歯ブラシで磨いています・・という患者さんが増えています。
値段が安くなったり、種類が増えたりしたことも一因でしょう。

でも残念ながら、当院では、私たち夫婦も衛生士達も、電動歯ブラシで巧く磨けている患者さんにお会いしたことがありません。
むしろ、電動より手動、すなわち普通に手で磨いてもらった方が磨き残しが少ないような気がしています。

そんななか、先日の日曜、私たち夫婦は「顎関節学会」に行きましたが、
衛生士達は広島衛生士会が主催したセミナーに出席し、
電動歯ブラシについて学んできました。

講師は広大のベテラン衛生士さんだったそうですが、
その方は電動歯ブラシ推奨派だったらしく、
どの患者さんにも電動を勧めておられるのだとか。

うちの衛生士達は、日ごろの疑問を解決すべく、シツコク質問してきたのだそうで、
結局判ったのは、
「電動歯ブラシを使っても、全体の70%の汚れしか落とせない。
残りの30%の汚れは、他の道具・・・先の細い特別なブラシなど・・で落とさないといけない」
ということでした。

「そうか、やっぱりそうなのね!
うまく指導できたとしても電動歯ブラシですべてが解決するわけではないのよね!」
と改めて納得し合った次第です。

しかし この残りの30%というのは、
要するに磨きにくい隅っこや、歯並びの悪いところ、奥の歯のさらに後ろ側、上の歯の裏側、
などなど、一般の方が特別な道具を使っても上手く行かないところばかり。

私たち4人の指導力不足かもしれませんが、
その方に合わせて誠心誠意、一生懸命に指導しても、
なかなか効果が上がらないのが、この最後の30%でもあるのです。

しかし、ここであきらめず、まずはその講師の衛生士さんが言うように
私たち自身が数種類の電動歯ブラシを買い求め、実際に使ってみて、
もう少し指導の方法を工夫してみることにしました。

ちなみにその講師の衛生士さんお勧めの電動歯ブラシはパナソニックのものだそうです。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)