エナメル質形成不全の歯

このところ、お子さんの乳歯に白い線がついていたり、一部が茶色くなっていたりして、
心配して来院されるお母様が続きました。

これはほとんどの場合「エナメル質形成不全」です。

結論からいえば心配することはありません。

歯は、先っちょのほうから、地層が重なっていくように出来てきますが、
何らかの原因で、一部の地層の出来が悪かった・・・と考えてもらえば判り易いです。

まだ赤ちゃんがお母さんのお腹にいるときに乳歯は出来始めるのですが、
一時期お母さんの具合が悪い時があったとか、
生まれてからも、歯肉のあたりを強く打ったことがあるとかすると、
その部分のエナメル質の出来が悪くて結晶の並びに乱れが出ます。

それが生えてから「白く見えたり」「茶色くなってたり」見えるのです。

エナメル質の結晶の並びが悪い分、たしかに他の部分に比べて虫歯になり易い傾向があるので、
歯磨きをしっかりして、フッ素塗布をきちんとしましょう。

定期検査でも気をつけてみていきます。

必要ならシーラント剤などでデコボコを埋めることもありますが、
ほとんどはそのまま様子をみていくことだけでokです。

乳歯がそうであっても、永久歯はまた別ですから、安心してください。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)