スポーツ飲料で歯が溶ける?!

暑い季節を迎えます。

 

特にスポーツをしている子供たちなどでは スポーツ飲料の摂取量が増えることでしょう。

今はノンカロリーをうたう砂糖ゼロのスポーツ飲料も出回り、

砂糖なしという意味では 以前のスポーツ飲料より虫歯になりにくくなっています。

 

ただし飲み物による虫歯の危険性には「酸蝕ーサンショクー」というものもあります。

 

酸蝕とは細菌が出す酸によってはが溶ける「虫歯」とは違い、

酸性の飲み物などに歯が直接触れて溶けることを言います。

 

歯はPH5,4より酸性の強いものに接すると溶け始めます。

 

PHはPH7が中性で、数字が小さくなるほど酸性度が増します。

 

ちなみに、牛乳、コーヒー、紅茶、日本茶はPH5,5以上で大丈夫です。

オレンジジュースはPH3,4。

スポーツ飲料はPH3,3。

コーラはPH2,6。

・・・というデーターがあります。

 

こうした酸性度の強い飲み物を、日に何度も、またはダラダラと長時間口にすると、

歯の表面のエナメル質が溶け始めます。

 

特に赤ちゃんの生えたての歯のときに、哺乳瓶で 寝る前に乳酸菌飲料や野菜ジュースを与えること、

生え替わりの歯が多い小学生の時期も要注意です。

 

クラブ活動での水分補給に酸性度の高いものを飲んだ後は、

さっと水でうがいをする、すぐにお茶を飲む、

などを心がけるだけで違ってきます。

 

中年以降、歯ぐきが下がって「歯の根が露出している方」も、酸蝕症になりやすいので注意してください。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)