問題な日本語 に思うこと
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ブログ最近話題だと言う 「問題な日本語」 という本を図書館で借りて読んだ。
コンビニやスーパーで聞く 「会計のほう、●●円になります」 とか
「ご注文は○○でよろしかったでしょうか」 とかいう
あの日本語は正しいかどうか?
を真面目に論じている本である。
私なんかオバサンだから、上のような場面に出会うと、いちいち
「会計は○○円です」 でしょう!
「ご注文は○○でよろしいですか」でしょ!!
と心の中で叫びまくっている。
なにより私が許せないのが、最近はNHKや新聞でもどうどうと使われている
「あげる」の用法。
「子供に水泳を習わせてあげていて」 とか
「ペットに餌をあげる」 とかの、あれである。
私達の世代の人なら、若い時に厳しく習ったはずである。
「あげるを身うちの人間に使うのは間違いだ」・・・と。
それが例え親であろうと、親は身うちなのだから
「母を旅行に連れていってあげる」 は間違いで
「母を旅行につれていってやる」 が正しい。
しかし、この本は私のこの悶々とした思いにきちんとした理論を示している。
曰く
最近では 「あげる」 は 「やる 」の美化語となり
「あげる」は自分と同等や目下の人にたいする言葉となっている。
目上の人には「あげる」は使わない。
例えば 「上司の荷物をもってあげる」 ではなく 「持って差し上げる」と言う。
ううむ~~なるほど、そういうことか・・・。
嘆かわしいが仕方がない。
こんな私だから、中村歯科のスタッフには当然 「●●でよろしかったでしょうか?」とか
「会計のほう、○○円になります」 とか言わないでよ、と注意している。
でもこの言いまわしって、もう定着しているのか、なかなか直らないんだなぁ・・・。
あんまりシツコク注意するのもなんだし・・・と
最近ではもう半分耳に栓をしている。
それどころか スタッフが患者さんに
「どうぞウガイをされてください」 などと言っている(良かれと思って)のも聞こえてきて
オバサンの心は 日々 かき乱されているのである。