寝不足の時は歯科治療はさけましょう

昨日、救急車に乗りました。

と言っても 私が具合が悪かったわけではなく、
患者さんの付き添いとして、です。

あと1時間で今日の診療も終わりというとき、
なんでもない虫歯の治療のため、10年以上前から通っていらっしゃる患者さんに麻酔をしたところ、
すぐにその方が気分の悪さを訴えられたため
麻酔は中断し、血圧、脈を測定しながら酸素を吸ってもらって様子を見ました。

血圧は少し低めながら異常というほどではなく、ほぼ正常の範囲。

ただ脈が速くなったり、戻ったりで、30分たっても落ち着かず、
気分の悪さ、手足のしびれがとれませんでした。

血圧が正常な場合の手足のしびれは精神的なもの、
たとえば過換気症などでおきます。

この患者さんは看護師さんなのでそのあたりも判っておられ、
お互い思案しながら様子を見ていましたが、
40分以上たっても回復しないことから、救急車ということになったのです。

さて、救急車が来ていざ乗り込んだまでは良いものの
受け入れ先が決まらず、救急車の中で待機すること約10分。

今回は血圧もそんなに悪くない、患者さんも話ができる状態でしたから良いものの、
これが本当に危機的状態だったら・・・と思うとぞっとします。

ニュースで、救急車が来ても受け入れ先が決まらず死亡・・・・なんて聞きますが
本当なんですねぇ。

結局 広大の歯学部の病棟で受け入れてもらい、点滴をしてもらいました。

後で聞いたところによると、患者さんはこのところ寝不足で
睡眠4時間くらいがずっと続いていたとのこと。

やはり体調不良は危険なのですね。
多分患者さんは寝不足くらいは大丈夫。。と思っておられたのでしょうし、
私も抜歯ではなくただの虫歯の処置だったため、そのあたりの確認をシツコクしなかったのが悪かったのです。

寝不足はやはり甘く見てはいけない。
再認識しました。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)