歩き遍路 88か所終了の旅

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GWに四国に歩き遍路に出かけてきました。

今回は 徳島県の1番のお寺から高知、愛媛、香川と歩いてきて

とうとう最後の88か所めのお寺に行く旅でした。

 

 

お天気に恵まれ、心地よい5月の風のなか、

ヒバリがさえずり、

鶯が鳴き、

山々の新緑は目にまぶしい。

田植えが終わった後の水田の水面も 美しく輝いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タンポポが咲き乱れる田圃の畔道。

小川のほとりの道。

まるで夢の国のようだわ・・・と思いつつ歩を進めました。

 

ここまで歩いた8年間の出来事などを振り返り

早くも目がウルウルしたりして・・・・

 

88番目のお寺に参ったら、きっと感激で大泣きをしてしまうだろう

とも思っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

88番目のお寺にたどりつくには

歩き遍路の間では有名なおそろしい岩場があります。

 

さんざん噂は聞いていましたが、

今まで歩いてきた中で一番恐ろしい岩場で、

本気で身の危険を感じました。

 

そして 山頂から 一気に山を下っていったら

そこはもう88番のお寺の境内の中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩きではない大勢の車遍路の人達や、

観光できた人たち。

その人たちをあてこんだ土産物屋さんでごった返していて

お参りは 感動もなく終了。

 

なんだかあっけない終わりでした。

 

しかし!

歩き遍路の真髄は 「道中にあり」 なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのごったがえした境内で、

お互いがなんとなく引きあうように会釈し合った女性。

63歳の歩き遍路さんでした。

 

話をしてみると、

その日の宿も同じなら、

翌日、徳島県にむけて山を降り、四国一周のループを完成させる計画のルートまで同じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういうわけで、翌日はつかず離れず一緒に山を下りました。

 

気温28度の中 これじゃあ本当に修行じゃない!

とヒーヒーしながら半日歩き、徳島県の目的地について

「ここでお別れですね」と固い握手のあと、お互いに抱き合ったとたん、

熱いものがうわーっと胸にこみあげて 涙ぽろぽろ・・・

 

胸が苦しくなるような

嬉しいような、哀しいような、心がふるえる感動で

私の長く楽しい 1200Kmの歩きの旅は終わりました。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)