犬の歯磨き 歯槽膿漏の予防

 

 

 

ペットショップのアミーゴに行くと、たくさんの犬用の歯磨きグッズを売っています。

左の写真は歯ぐきのマッサージ用。

次の写真は、なんと犬用の電動歯ブラシ。
値段も2980円!

そして その次は歯磨きスティック?!
これでどうしろというのか?
どうなるというのか???

人間の歯槽膿漏の予防だってなかなか思うようにいかないのに、
犬でそれがうまくいくのか?

 

ムシ歯の予防だけなら、
食事をドッグフードだけにすれば糖分がかなり低くおさえられるので、それだけでムシ歯予防になると思う。

実際この27年間、我が家の犬達はどの子も虫歯にはなっていない。

でも、歯槽膿漏には なる犬は、なる。

これは、その犬のもつ「リスク」の問題ですね、きっと。

すなわち、歯槽膿漏菌をたくさん持っているかどうか?
歯肉の耐性(丈夫さ)はどうか?
・・・これら 持って生まれた資質 が大きいと思う。

 

そもそも、歯槽膿漏の予防には確実なブラッシングが不可欠。

人間に、歯磨きのプロの歯科医師、衛生士が誠心誠意ブラッシング指導をしても
なかなかおもうようにいかないのがブラッシング。

特に、歯と歯ぐきの間のプラークが取れないと、
歯槽膿漏の対策にはならないわけで、
それを犬にきちんと行うのは、無理なのでは?

さらに言うと、歯槽膿漏が進むのは
歯と歯の間 と 歯の裏側 がほとんど。

この部分のブラッシングを はたして犬に行えるでしょうか?

そういう意味で、
歯ぐきの結構高価な 犬用のグリーンガムみたいなのも、私個人としては???です。

でも、犬って年取ると「口臭」もひどくなってくるし、
なにかベターな方法は?と聞かれたら、
私なら 「人間用の、柔らかい歯ブラシで、できるだけ歯の付け根をねらってブラッシングをすること」
をお勧めします。

ただし、それで歯槽膿漏になるかならないかは、
あくまで その犬の持つリスク によると思います。

 

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)