病的な口臭と思いこみの口臭
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読んで得する歯のはなし口臭をなんとかしたいと来院される患者さんが結構いらっしゃいます。
口臭には治療が必要とされる病的なものと、ご本人の思いこみだけの口臭があります。
歯周病や大きな虫歯があると、独特の口臭になります。
その他、歯と詰め物があっていなくて隙間がある場合や、口の中にできた潰瘍性疾患でも口臭はおこります。
口臭の原因の多くは「細菌」です。
ことに歯周病になると歯ぐきの奥深くに多くの細菌が棲み、
口の中から流れたタンパク質を分解してイオウのような臭いになります。
病的な原因があるときには、いくら広告で効き目がありそうに感じられる「口臭予防グッズ」を使っても
治療をしない限り口臭はなくなりません。
かたや、全く心配がない状態なのに「口臭があるので何とかしてほしい」とおっしゃる患者さんも来られます。
朝起きた時に感じる口臭は「生理的口臭」といって心配いりません。
その臭いの強弱は個人差があり、体臭が強い弱いと同じです。
朝食後に歯磨きをきちんとすれば大丈夫になります。
問題は、口臭を極度に気にしておられる方は、こちらが「大丈夫ですよ」とお伝えしてもなかなか納得されないことです。
でもこの問題に関して、歯医者がその方にお世辞や気休めを言うことはありえないのですから、
歯医者で大丈夫と言われたら、ふつうに毎食後キチンとした歯磨きをしてくださったらそれでOKなのです。