舌小帯の手術について
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読んで得する歯のはなし中村歯科は桶谷式母乳育児の助産院からの舌小帯や上唇小帯の切除手術の紹介先になっていることもあって、これらの手術は頻繁に行っています。
一日に3例の手術が入ることも珍しくありません。
ほとんどが手術が必要な重度の患者さんですが、
たまに「手術は必要ないと思われる」軽度の患者さんもおいでになります。
先日もわざわざ鳥取県から舌小帯の手術を希望しておいでになった大人の方がおられましたが、
私から見れば「全く正常」。
でもその方は 「手術する気満々」 でいらしていて、
どうしても切って帰りたい・・・とおっしゃる。
結局その方にはいろいろ説明して、手術せずに帰っていただきました。
舌小帯は、短い、ついている位置がおかしい、、などがあると舌の動きが制約され、
子どもの場合は下顎の成長にも関係してきます。
桶谷式で目指している母乳育児が難しいのはもちろんですが、
長い目で見ると歯並びにも関係してくるので
手術したほうがよい場合があります。
実際、矯正医からの依頼で、小学校6年生で異常な舌小帯を手術したら、
半年でぐっと下顎が成長してびっくりしたことがあります。
しかし、大人になってからの手術は話が違ってきます。
今回の場合は 正常な舌小帯だったのでもちろんですが、
たとえそれが異常だったとしても、
成人になってから その長さや付着位置を変えると、
その動きに順応するのに相当の期間かかりますし、
順応しきれない場合もあるようです。
正常にしたことで かえってしゃべりにくくなったり、
唾がやたらに出るようになったり、することがあるのです。
島根、鳥取からおいでになる患者さんの中には、
舌小帯を切除すると「冷え性」が治る、といわれて来院される成人の方もあるのですが、
(そういう方針の整体の先生がおられるらしい)
上記のことを考慮されてから手術を受けられる方がよいかと思います。