虫歯菌(ミュータンス菌)のテストを受けると、自分のリスクがはっきり判ります

 

 

 

最近、虫歯予防に関心のある患者さんに受けていただいている
ミュータンステストです。

虫歯の原因はひとつではなく、
糖分、食事のしかた(ダラダラ食べが一番良くない)、
歯の強さ、唾液の質、歯磨きなどの要因が複雑にからみあっています。

その中でも、虫歯の原因菌であるストレプトコッカスミュータンス菌がお口の中にたくさんいると、
ムシ歯になるリスクが高くなります。

そのミュータンス菌がいるかどうかを正確に判定するのが、このテストです。

この手の検査薬は色々販売されているのですが(歯科医院専用)
中村歯科では WHOで認められているテストを採用しています。

48時間培養した結果が、2枚と3枚目の写真です。

 

上は、歯の表面と歯と歯の間からとったプラークを培養したものです。

上の培養紙は何も変化がありません。
すなわち、ミュータンス菌がほとんどいない、ということが判ります。

下の培養紙は、たくさんののミュータンス菌がコロニーになっています。
この人の口の中にはものすごくたくさんのミュータンス菌がいるということで、
虫歯になるリスクが高い・・・ということになります。

 

次の写真は
舌の上に培養紙をあてて、培養したものです。

上の人の舌にはミュータンス菌はまったくいないことになります。

舌の人の舌にはたくさんのミュータンス菌がいたことになり、
ムシ歯のリスクが高い人です。

プラークが多いから、培養結果が悪いということもなければ、
一見 良く磨けていて、プラークがほとんどないような人でも
培養してみると 「あら、まあ沢山いる」 という結果が出ることがあります。

中村歯科では、この結果をもとに、
虫歯のリスクの高い人には、通常のブラッシング指導やフッ素塗布のほかに、
キシリトールのプログラムをきっちり組んで
本気で虫歯予防に取り組んでいただくようにしています。

妊娠中のお母さん、矯正治療をする人、歯が生え始めた1歳半~2歳のお子さんには
特に有用なテストです。

患者さん自身も、自分の目でこれらの培養結果を見ると
しっかり納得できて、予防処置や歯磨きに真剣に取り組めるようです。

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)