顎は噛めばどこまでも成長するのか?

先日、顎を成長させるには「咬む食事を」と書きました。

では顎は噛めば噛むほどずんずん成長するのでしょうか?

答えはNOです。

顎はその年齢によって成長の度合い、部分が決まっています。

歯並びにとって、とても重要な前歯の部分(幅)は
6~7歳が成長のピークです。

その後は前歯の部分ではなく、小臼歯や大臼歯の部分が後ろに向かって成長します。
小学校の中学年がそのピークの時期です。

そして、小学校の高学年になると、今度は顎の高さの成長のピークをむかえます。

女の子は生理が来たら顎の成長がほぼストップします。
男の子は身長が伸び終わる高校生くらいまで(小学校の頃程ではないにせよ)まだ顎が成長していきます。

また、どんなに堅いものを食べまくっても、
親から引き継いだ「遺伝」以上のものは期待できません。

背の高いご両親だと、何もしなくても背が高い子になり、
背の低いご両親だと、子供もだいたい背が低い・・・のと同じです。

ですが、せっかく親から100の遺伝を引き継いで生まれているのに、
柔らかいものしか食べないことで、50しか顎が成長しなかったら、それはとても残念なこと。

それに、正しい食事、よくかむ習慣は、ただ単に顎の成長のためだけに恩恵をもたらすわけではないのも自明の理です。

子供の頃の食習慣は、その後の長い人生に大きく影響しますから、
お母さん、やっぱりできる範囲で がんばってみてください♪

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)