AERA Baby のママの知らない乳歯ケア
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読んで得する歯のはなし6月号のAERAベビーに 「ママの知らない乳歯ケア」
と題した歯の特集が載っています。
かたよりのない、なかなか良い内容です。
ただ、ふたつ気になることが・・・。
一つは、「歯ブラシでゴシゴシこするとエナメル質が傷つく」…とありますが、
こういうのを読むと、ものすご~く弱い力でしか磨かなくなるお母様もいらしゃいます。
そうするとやはり歯垢はとれません。
その場合、お母様の手に私の手を添えて、「これくらいの力で」
と一緒に歯ブラシを動かすと、
「ええー、こんなに力を入れていいんですか?」と言われます。
そうやって適切な力でこすると、磨き残っていた汚れがちゃんと落ちるのを見て、ビックリされます。
歯ブラシの毛も柔らかすぎると歯垢が落ちにくいです。
普通の堅さの歯ブラシで、適度な力と適度なストロークで磨くことが大切です。
もう一つ、この記事の中で気になったのは、
「顎のかみ合わせが悪く、食べ物を食べにくい場合は乳歯の時から矯正をした方が良いことがある。」
という一文。
これまた心配のあまり、年少さんの頃から「矯正したほうがいいでしょうか?」
とハラハラされるお母様がいらっしゃいますが、そんなに焦ることはありません。
まずは前歯上下左右の永久歯8本が生える頃まで待っても大丈夫です。
ただし、上下の顎が左右にずれている「交差咬合」の場合は、
早目に咬合調整することで良くなる場合があるので、年長さんの頃に一度相談されるといいでしょう。