マウスウォッシュは効きますか?
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読んで得する歯のはなし今朝のNHKの「あさいち」で、歯周病予防をやっていました。
歯間ブラシの使い方、フロスの使い方などを
映像で判り易く見せていました。
そのなかで、マウスウォッシュが効くか効かないか・・・というのが出てきました。
説明を担当していたのは、日本歯科大学の衛生士学校の准教授、野村正子さん。
(余談ですが、この方、私が学生の時にはすでに衛生士さんでした。
当時から感じのよい方だったけれど、今は良くマスコミにも登場され、
穏やかに、判りやすい説明をされる方です。)
で、結論から言えば、マウスウォッシュだけではダメ。
理由は、細菌は「バイオフィルム」という強固な膜に覆われていて
薬剤を通さない(効かない)から。
マウスウォッシュは必ずブラッシングと併用すること・・・と説明しておられました。
このことは毎日の診療の中でも患者さんによくきかれることなので、
「ここのところ、一般の人はしっかり聞いてくれたかしら?」
と心配しながら番組を見ました。
よくあるのは、
「時間がない時は歯ブラシはしないけれど、
マウスウォッシュでブクブクだけはしてます。」
とおっしゃる患者さん。
これって、意味がほとんどないってことです。
その時だけ、マウスウォッシュを使うことでそのスーっとした香りと刺激にごまかされて
気持ち良くなったような、
口臭が無くなったような、気がするのですが、
それはその一瞬だけ。
細菌(ばい菌)はそのまま残り、その後も口の中で繁殖し続けるのです。
マウスウォッシュでブクブクするくらいなら、
30秒でいいから歯ブラシでゴシゴシして頂きたいと思います。