インプラント手術前の検査
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読んで得する歯のはなし春になって、また勉強会の季節が始まっています。
今日は歯科医師会主催の「インプラントの手術前に行う臨床検査」についての研修会がありました。
歯科医師会館のホールは若手の先生から70歳代の先生まで多くの出席者で満員でした。
演者は主に広島大学の口腔検査センターの先生がたで、
演題は「安全な歯科インプラント治療のための検査」。
臨床検査としてインプラント手術可能な目安を以下のように示されました。
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ヘモグロビン値が 10mg/dL以上であること(貧血の度合い)
AST,ALT値が 1001U/L以下であること(肝機能の状態)
HbA1c値が 6,5%以下であること(糖代謝)
空腹時血糖値が、140mg/dL以下であること(糖代謝)
ケトン体がマイナスであること(糖代謝)
PT-INRが 2,5以下であること(血のかたまりやすさ)
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また、今回の研修では、チタンのアレルギー検査の重要性についても指摘されました。
そもそもチタンはアレルギーがおこらない・・・ということで
歯科インプラントのみならず人工関節やペースメーカーにも使われています。
しかしチタンのアレルギー検査をしてみると、
6%の人にアレルギー陽性、疑陽性が出るという研究も示され、
原因不明でインプラントが脱落(抜けてくる)人の62%にチタンアレルギーがあったことも報告されました。
チタンのアレルギーテストは皮膚科では一般に行われていないので、
広島では広島大学歯科に依頼することになります。
費用は試薬20種類で計9599円。
チタンテストのみの場合は5599円です。
以前、「糖尿は安定している」と問診でお答えくださった患者さんのインプラント手術にあたり、
「念のために」と内科で検査をしてもらったところ、
患者さんが思っておられた数値より悪くなっていたということがあり、
その後は中村歯科でも糖尿や肝に心配があるときには詳しく調べてきてもらうようにしています。
これからはチタンアレルギーにも気をつけないといけないと認識を新たにしました。