当院は桶谷式母乳育児の助産院からの紹介先として、また一般の方の手術で過去35年間に約1800症例の上唇小帯、舌小帯の切離、形成手術の実績があります。
母乳育児の観点から手術を希望される場合は、生後6ヶ月から一年半までのお子様を対象とします。
まずはお子様を診察させていただき、保護者の方としっかりお話をした後、手術が必要と判断した場合にのみ行います。
一般の場合、上唇小帯の手術は主に「上前歯の永久歯が生え変わるころ」に行います。
舌小帯の手術については、2019年に小児科(医科)と小児歯科の学会から以下のような見解が発表されました為、低年齢児の舌小帯の手術は原則として行っておりません。
学齢前(5~6才)での手術をお薦めします。その際は術後のリハビリも行っていただきます。
舌小帯異常に対する考え方(小児科と小児歯科の保険検討委員会)
・3歳以降に機能訓練や構音治療による対応をし、手術の必要性の判断は4~5歳以降に行っても問題はない
・構音障害のために早期(2~4歳)の手術は瘢痕化する危険性があり、かえってよくない
・ただし、いじめや劣等感などの原因になっていると判断される場合には、比較的早期(3~4歳)に手術の検討が必要になることもある
手術について
・症例、年齢により、手術の必要性、手術の適応時期が異なります
・いずれの場合も、保護者の方に丁寧に説明し、納得していただいてから施術するようにしております
・施術前に表面麻酔および局所麻酔をおこないます。ご希望の場合は笑気麻酔もご利用頂けます
・手術時間は麻酔が効いてから、5~10分です
・術後の痛みは、痛み止めの薬を2~3回飲むことで充分対処できます。ご安心ください
・当院では手術実績から判断し、上唇小帯、舌小帯の手術にレーザーは使いません
・ご予約の上ご来院頂き、診察後に十分にご説明させて頂きます(診察前の電話での質問は申し訳ありませんがお答え出来かねます)
患者さんの声