三つ子の魂百までの功罪

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数日前の朝日新聞に
「3年育休」は的外れではないか・・・という論説にからめた記事を読んだ。

その記事で、
「母親は子供が3歳になるまでは子育てに専念すべきだ」 という考え方には
「少なくとも合理的な根拠は認められない。」
という見解が1998年に厚生省から発表されていた事を私は初めて知った。

こんな記事が書かれるということは、
働くお母さん達が「三つ子の魂百まで神話」 にまだまだ悩まされているということの証である。

私も子どもが小さい時は この「神話」と「現実の生活」の狭間で
嫌な思いをしてきた。

今のように 「フルタイムで朝から晩まで」 働いていたわけではなく、
週3日 仕事をしていただけだったが、
それでもなんとなく罪悪感があった。

なによりもけっこう傷ついて、今でも良くない想い出として刻まれている事がある。

それはこどもが幼稚園の年長だったときの事。

女性の園長先生と2人だけで、何かの話をしていた折に、
「大出さんのところは共働きなのに なんとかまともに育っておられるから(大丈夫でしょう)。」
と言われたのだ。

一瞬 「え?」 と思ったけれど、
その時は 大人の対応としてヘラヘラと笑って帰ってきた。
でも 家に帰って深く傷ついた。

その園長先生の言葉は、裏返せば
「共働きの家の子供は、まともに育たない」・・・と思っているという事ではないか。

3年間通わせた園はミッション系で、たしかに専業主婦のお母さんが多かった。
でも、自分と子供がそんな風に観察されていたなんて・・・。

もうずーっとずーっと昔の事で、
その後の子育てでは いろんな事がたくさんあって、
その園長先生の言葉はすっかり忘れていたけれど、
今回の記事を読んで、また想い出してしまった。

でも今回の新聞記事を読んで、
私が子育てしていたころよりずっと共働きが増えているだろう今も、
お母さんの悩みはおなじなのかも・・・と思った次第。

それにしても、こんなことを今更ブログに書いている私って、結構執念深い??

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中村歯科ブログ(広島市南区皆実町)